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ダブプレートについて
今回はウルフパックでもカッティングのサービスが始まった、ダブプレートの歴史について簡単に触れてみたいと思います!
通常、レコードは塩化ビニールを原料に、音溝が刻まれた金型(スタンパー)からプレスされます。このスタンパーの作成に必要なのがオリジナルの原盤で、アナログレコード制作の大元となります。(ブログ参照)
物質的な意味合いではダブプレートとは原盤そのものを指しますが、それ以上に様々な歴史とストーリーを持っています。
まず、レゲエにおけるサウンド・システム (Sound System) について。
これは一般的に、自前の巨大なスピーカーやアンプ、ターンテーブルなどを用いて移動式のダンスパーティを開催する音響システムを指し、それらを運営するチームや個人をクルーやサウンド、またはサウンドマンなどと呼びます。チーム構成は、曲を掛ける「セレクター」、セレクターのかける曲を説明したりおしゃべりで場を盛り上げる「MC」、スピーカー・セットの状態を保ち、システムの向上を図る「オペレーター」「エンジニア」、スピーカーを運ぶ「ボックスマン」などが主なメンバーになります。他のサウンド・システム(パーティー)と差をつけるため”オリジナル”であることがステータスであると同時に聴衆にも期待されていた時代、それぞれのクルーはヒット曲やトラックにアーティストに特別に歌ってもらったリリックを録音した音源を”ダブプレート”と呼び、他のパーティーとの差別化をはかりました。
ダブプレートから刺激的でスマッシュな一撃を生み出すことにサウンドマンたちは熱狂しました。
それは「自分たちのパーティーが一番イカしてるぜ!」という対抗心を生み、サウンド・クラッシュ(どれだけ会場を盛り上げるかのサウンド同士の音の戦い)に発展していきました。このサウンド・クラッシュ用に作られた盤は特に”スペシャル”と呼ばれ、ものによってはライバルに矢を向けたようなリリックや、自分たちのサウンド・システムの自慢のようなリリックであったりもしました。
当時のダブプレートは、アセテート盤に直接カッティングを施すため1枚からのオーダーが可能であるところや、高音質かつ出来上がりが早いという点などからシーンでは重宝されてきました。通常のPVC製のアナログ盤制作は、アセテート盤への直接カッティングに比べると圧倒的手間と費用がかかり、ほんの数枚をプレスするには割に合いません。アセテート盤のダブプレートはそういった理由で流通していたのですが、PVCとくらべ強度が弱いところが難点。数回も聴いたら音の劣化が著しく現れます。
しかし今の技術ではPVC盤に直接カッティングを施すことができ、耐久性にも優れているものが制作可能です。
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Mai
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