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レコードの溝【音溝】について
レコードの溝についての解説にあたって、そもそも”音”について確認しておく必要があります。”音”は物体同士がぶつかったり擦れあったりする際に出る振動が空気中で波(波動)となって耳に伝わります。その波を記録しておけば後から同じ音を再生できるようになり、レコードの溝にはその振動が記録されています。この溝を音溝と言い、針は音溝に刻まれた音声情報に合わせて振動し、これをカートリッジが電気信号に変換することで、楽曲として再生できます。
レコードの溝に実際に針が走る様子の拡大動画です。
Electron microscope slow-motion video of vinyl LP
動画の4分30秒くらいのところで見ることができます。
Applied Science より引用)
レコードの音溝は左右45°のV字形状に掘られており、右側にRチャンネル、左側にLチャンネルの音の信号が記録されています。
一般的に採用されているステレオ録音では、左右で音溝の形状が違うためレコードの針は上下左右(左右同位相の場合は横方向、逆位相の場合縦方向)に振動します。モノラル録音のレコードは左右同じ溝が掘られるため(左右同位相)、横方向の振動で記録されています。
レコードのカッティングの際には、専用の顕微鏡を使って音溝を拡大して適切にカッティングが行われているかをチェックします。
また溝を見ることによって、音のどの成分が多く含まれているかが可視化できます。適切にカッティングすることで良い音が鳴るレコードになります。
Mai
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