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CATEGORY - レコード作り / コラム
レコードの原材料について
レコードの製造には、バックグラウンドノイズの少ない高品質な原料が必要とされております。
ほとんどのレコードメーカーはレコードのプレスに必要な原料を他業者から購入していますが、ウルフパックジャパンと連携するGZ社は研究を重ね特別に調合した原料を作り出すことに成功し、昔のレコードによく見られたバックグラウンドノイズを大幅に大幅に減少させました。その原料は国際的な賞をも受賞しており、ヨーロッパで高く評価されるブランドとなっております。
このように、自社で原料を製造できることが可能なため、レコード需要が高まる今日でも原料の大量生産も可能となりました。
原料の素材は主に塩化ビニールと酢酸ビニールの粉末で、その他の添加物とともにミキサーで混合されます。
高温での劣化を防ぐために安定剤が加えられ、プレス時に最適な粘度やスタンパーの間を流れる速度を整える調剤、そして最後に色素が添加されます。
クラシックなブラックレコードは特殊なブラックカーボンを使用し、カラー・レコードはベーシックなカラー剤を使用して製造されます。
また、数種類の基本染料や顔料を混ぜて、特別な色や色の濃淡を作り出しています。
出来上がったプレス用の粉末は特殊なシステムを通過し、押出機からプレス機に送られます。
材料が押出機から出てくるときの原料の温度は約165~170度で、そこで混練・均質化されることにより安定したレコードの製造が見込めるのです。
このようにレコード盤の製造は、あらゆる大量生産方法の中でも特に精密な製造技術を用います。音の情報を伝える溝の細部に至っては、溝幅の1000倍以上も小さくもはやミクロの世界です。顕微鏡で見てもその細部は見えませんが、高品質な再生針によって音を非常に正確に再現することが可能です。
実際のプレス素材の品質に加えて、繊細なものを大量生産するにはいかに正確で慎重で清潔であるかが鍵になってきます。
音質にこだわり、より良いレコードの製造のため、Wolfpack Mastercut Studios、製造工場ともに日々研究を重ねております!!
Mai
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