DMMとは、” ダイレクト・メタル・マスタリング(Direct Metal Mastering)”の略で、最先端のレコードの生産技術の一つです。
銅製のメタルディスクにダイヤモンド針で直接溝を刻み、このディスクからスタンパーを作ります。
従来のラッカー盤からの作成方法と比較して、ノイズの低減や収録時間の増加といったメリットがあります。
DMMカッティングの利点
- 超音波を当てながらマザー盤にカッティングを施すことにより、高周波の音をより正確に再現することができます。
- 製作工程を少なくすることにより、従来ラッカー盤作成の工程で起きていた音質劣化を軽減させることができます。
- レコード記録面を効率的に使用することで、楽曲の収録時間を長くできます。
- スタンパーを1枚の銅プレートから製造することにより、レコードへのダメージを回避することができます。
- 高密度で高音質の溝を彫ることができるので、33回転のLPでも高い品質のレコードを作成することができます。
- 従来ラッカー盤作成より、収録時間が約10%増加できる。
スタッフブログ:レコード カッティングについて【アナログ盤の製造工程】